私はタスクの管理が極めて下手である。それどころか上手に予定を立てることもままならない。常に何をすればいいのかわからずアワアワしていてとても混乱していた。
また、前に言ったように習慣化が全くできない。そもそも同じことの繰り返しが好きではないし、得意でもない。ということでいろいろな効率化のルールブックを読んだが、そこに書いてあることはごちゃごちゃしていて続けられなかった。というわけで、めっちゃ簡単なルールを一つだけ決めてそれだけに乗っ取って作業をすることにした。
決めたルールは1つだけ
ルール:朝一番にNotionのToDoリストに思いつく限りやらなければならないことを追加する。その中からやりたいものをやる。
これだけである。ここで優先順位をつけて、とか時間を区切ってとかのルールが追加されているものをよく見ると思う。しかしこれが私には無理である。
優先順位をつけることの弊害
まず一つに優先順位をつけることであるが、今やりたくないことはどれだけ重要でもどうしてもやりたくない。むしろ優先順位を付けた結果、1番目のタスクが一生どかないために前に進まない。結局YouTubeとか見ちゃう。なのでとりあえずいったんやりたい作業を始めるところから始めた。
時間管理が合わなかった理由
二つ目に時間を区切ることであるが、よく言われるものにポモドーロテクニックであるとかウルトラディアン・リズム法であるとかがある。これもたぶん合う人には合うのだが、私はどちらかというと、一度過集中に入ったときに作業をやり切ってしまうのが効率が高く、時間を区切ってしまって集中が途切れることのほうが生産性が落ちてしまう。これも人それぞれなので何とも言えないが自分としては余計に考えねばならないことが一つ増える感覚がある。
期限が近いタスクへの対応
私のこのやり方に対する反論として、期限が近くて重要な仕事に対してはどうするんだというものがあると思う。確かにその意見はまっとうである。しかし、作業興奮という言葉があり、作業をしていると集中力が増したりより作業に熱中したりすることができる。なのでやりたいことをいったんやって、そのあとにやらねばならないことをやる。
少なくともこの方法を導入してからのほうが私はどうしてもやらないことがあったら間に合うようにやるようになった。むしろ提出日よりも何日も早く終わらせるようになった。
タスクを進めるための2つのポイント
結局、タスクを進めるうえでポイントであると思うことは二つある:
- やらねばいけないことと期限が明確になっていること
- とにかく始めること
2番は1番とも連動しているのだが、やらねばいけないことと期限が明確になっていればとりあえず作業を始められる。それでもってどんな簡単なことでもいいから作業を始めてしまえば作業興奮が働いて集中力がわく。結果、本当にやらねばならないタスクにも集中して取り組むことができ、それも早めに終わらせることができる。
作業を始める重要性を実感した経験
というわけでこれを書く前に私は卒業論文を終わらせた。提出日の1週間も前に提出をし、教授にOKをもらった。作業は始めてしまえば終わるのだからいかに始めるのかが重要である。
もしかしたら本当にやらなければならない作業に対して一生気力がわいてこずに終わらない人がいるかもしれないが、そんなもんは知らん。それに対しては別途対策を打ってくれ。たぶんその仕事とか学部があまりに向いてないぞ。
余談
「作業興奮」という概念は、作業を開始することで脳が刺激を受け、内部に活動動因が発生し、結果として作業への意欲や集中力が高まる現象を指します。
この現象は、ドイツの精神科医エミール・クレペリンが提唱した作業曲線の研究に由来します。
クレペリンは、連続的な加算作業を通じて、作業開始直後に効率が低く、その後時間の経過とともに効率が向上するパターンを観察しました。
この一時的な作業量の増加を「作業興奮」と呼び、作業を続けることで集中力や効率が高まることを示しています。
この概念は、現代の生産性向上の研究や日常生活におけるタスク管理にも応用されています。
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